皆さん英語学習を通して一度は前置詞という言葉を耳にしたことがありますよね?
では何のために前置詞は存在するんだろう?と考えたことはありますか?
今回はこの前置詞について少し深堀して考えていきたいと思います。
そもそも前置詞は何のためにある?
まず前置詞が何のために存在するのかということについてお話していきます。
前置詞は文字通り名詞の前に置く言葉です。
前置詞は名詞の前に置くことで、後ろに来る名詞がどのような意味を持つのかを示してくれます。
例えば
I’m from Japan.という文章から前置詞であるfromが無くなると、私と日本がどのような関係なのかが分からなくなりますよね。
今回はこのような重要な役割を持つ前置詞の代表的なものを取り上げ、前置詞の持つイメージを広げていきましょう!
代表的な前置詞は?
今回は代表的な前置詞ということで、FROM、OF、TOについてイメージを説明していきますね。
まだまだ例えばINやOVER、BEFORE、AFTERなど沢山ありますが後々ご紹介させて頂きたいと思いますので一つ一つ習得していきましょう。
また前置詞を理解するこで、いわゆるbe good at ~のように熟語として暗記していたものも理解しやすくなり、丸暗記しなくても良くなりますのでしっかりと身につけてくださいね!
FROM
まずはfromからです。
fromを「出身」ととらえている人はいませんか?
fromのイメージは「起点から出発する、離れていく」イメージです。
この出発する、離れていくイメージは何も場所に限りません。
例えば
Cheese is made from milk.といったように原材料である「ミルクから」などでも使うことができます。
起点から離れるのイメージを身につけていれば、「原料」や「原因」、「根拠」などでも使用できることが想像できますよね。
またこの離れるのイメージから「距離をとる」というイメージも連想できます。
この「距離をとる」というイメージから
prohibit A from B といったように「AがBすることを禁止する」などAとBの距離をとるというイメージの熟語にも使用されます。
fromのイメージがつかめてきましたか?
イメージを幅広く持つことの出来る一般動詞や前置詞は一つの単語で様々な意味を持ちます。
しっかりと練習をしてものにしていってくださいね!
OF
of はofの前にある単語や文章をより詳しく説明するイメージです。
例えば A of B のような状況では A だけでは意味がボンヤリしてしまうところを B が詳しく説明します。
ですので基本的に of の後に続く名詞や文章は曖昧なものではなくはっきりとした内容になるのが一般的です。
例えば
the will of citizens 民衆に意志
the stable equilibrium of society 豊かな社会
a type of art 芸術の種類
など何の「意志」なのか、どんな「社会」なのか、何の「種類」なのかを詳しく説明してますよね。
また人の「性質」を表すことも出来ます。
a man of courage 「勇敢な人」 といった使い方ですね。
of は常に明確化の意識が働いているということを覚えておきましょう。
TO
to は何処に到達するのかを指し示すイメージです。
I went to the park. 私は公園に行った。
何処に行ったのかを指し示しています。
I love dancing to hip-hop music. 私はヒップホップ音楽に合わせて踊るのが好きです。
何に合わせてなのかを指し示しています。
Keep to the right! 右側通行だよ!
何を保つのかを指し示しています。
常に to の後ろを指示しているイメージです。
因みに不定詞(to + 動詞の原形)もイメージは同じです。
「何のため」なのか、「どんな事」なのか指し示しながら、日本語訳に合わせて「ため、こと」のように訳しているだけですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は 「from」 「of」 「to」 の3つしか紹介できていませんが、一つ一つのイメージが想像よりも深く、様々な使い方があるということが分かりましたよね。
また今回ご紹介させて頂いたものも、まだまだ様々な用途で使用されることがあります。
まずは今回のイメージだけでもしっかりと身につけて、より幅広い感覚で前置詞を使いこなせるようになっていきましょうね。