今回はまず英語を勉強するにあたって誰もが一番初めに手にすると思われる文法書に関してです。
実際に私が使ってみて良かったと感じる参考書「一億人の英文法」をご紹介させて頂きたいと思います。
一億人の英文法
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)今回はこの「一億人の英文法」に関しての特徴やどういった方におすすめなのか、どの様な学習方法が良いのかをお伝えさせて頂きたいと思います。
文法書をおすすめさせて頂きたい理由と特徴
大きな特徴としては
- 一冊でほぼ全て網羅している
- 辞書のように分厚いが意外とすらすら読める
- 英語ライティングではなく英会話習得を目指すものとなっている
- ネイティブの気持ちに重点を置いている
- 難しい文法用語をあまり使用しない
このような特徴があると感じました。
ひとつひとつ詳しくお伝えさせて頂きたいと思います。
一冊でほぼ全てを網羅している
語学はどこまで習得すればゴールとなるのかを自分の中でも定義しにくい部分があると思いますが、文法に限っていいますと内容は無限ではなく有限です。
当然といえば当然ですがみんなが共通の言葉を使いコミュニケーションをとっていくためには共通のルールが必要であり、このルールが無限にあると人によりルールが変わってしまいますのでコミュニケーションが成立しなくなってしまいますよね。
ですので目指すべきゴールが一冊にまとまっているこちらの書籍をおすすめさせて頂きたいと思います。
辞書のように分厚いが意外とすらすら読める
こちらは読者によるところもあるのかもしれませんが、一億人の英文法では出来る限り難しい文法用語を使わずに説明してくれています。
ですので学生時代に苦手に感じていた人も多いのではないかと思われる関係代名詞や現在完了形といった分野でもとても理解しやすいものとなっていました。
英語ライティングではなく英会話習得を目指すものとなっている
一億人の英文法では英語ライティングではなく英会話習得を目指すものとなっていますので、文法のルールや表現に話し手の感情を意識したコラムが多数存在します。
こちらを読み込むことで文法自体の理解が深まることはもちろんですが、一つ一つの基本動詞や前置詞などの使い方も理解でき、今までただ丸暗記していたものが丸暗記せずとも考えて使うことが出来るようになりました。
ネイティブの気持ちに重点を置いている
こちらの特徴はこの「一億人の英文法」での一番の魅力だと感じています。
その魅力となっているものは前述させて頂いた通り、文法のルールや表現に話し手の感情を意識したコラムが多数存在します。
例えば「助動詞」の項目ではひとつひとつcan.may.will.mustなどに話し手の心理的な感覚を習得できるように説明してくれています。
canであれば、「can=できる」ではなく、そのコアとなるイメージは「潜在」にあります。
この「潜在」のイメージを習得することで「出来る」だけでなく「~しうる」、「~していい」といった潜在的な性質や許可でもcanを使用出来るようになってきます。
また同じ許可を表す助動詞でもcanとmayではネイティブの感情に差があり、特に気の置けない間柄ではcanが圧倒的に使われることが多く、mayにはフォーマルな場面で使用されている感覚があるといったような同じ意味を持つ語彙の感覚的な違いまで説明してくれます。
難しい文法用語をあまり使用しない
こちらに関しましてはそのままの意味で「関係代名詞」や「受動態」など英語学習をしていると一度は耳にするような難しい文法用語を分かりやすく理解出来るように表現を変えて説明してくれています。
ライティング重視の学習を行っていた時は難しい文法用語に嫌気がさすといったこともありましたが、英会話を出来るようになるということを目指す方々には文法用語よりも使い方が分かった方が絶対にいいですよね!
英文法の歩き方
私は第0章の「英文法の歩き方」はこの書籍の中で最も大切な章といっても過言ではないと思っており、今でも時折読み返しては英語学習のモチベーション維持のため活躍してくれています。
以上が私がこの一億人の英文法という書籍をおすすめさせて頂きたいと思った理由ですが、もちろんこちらの書籍以外にもたくさんの素晴らしい参考書が存在すると思っています。
大切なのは一冊の文法書が文字通り穴が開くまで読み込み、理解、暗記、そして何より覚えたものを実際に使ってみるといったことが必要になってきます。
この度は縁あって私が感じた事を書き綴ったこちらの記事を読んでいただけた皆さんの英語力の向上につながれば私も大変うれしく思います。
以下に書籍のリンクも掲載させて頂きますので興味のある方は是非この機会に英会話習得を目指し勉強していきましょう!